「ミニマリストってストックは持たないの?」
「日用品の買い置きや非常時の備蓄はどうしてるの?」
ミニマリストの暮らしに興味がある人の中には、「ストックをどのくらい持てばいいのか?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
確かに、ミニマリズムの基本は「必要最低限のものだけを持つ」ことですが、だからといって「何も備えない」「ストックゼロで暮らす」わけではありません。
むしろ、本当に必要なものを厳選し、適切な量をストックすることで、暮らしの快適さや安心感を手に入れることができます。
✅ ミニマリストがストックを持つべき理由
✅ どのくらいのストックが適切なのか?
✅ シンプルに管理するためのコツ
「ストックを持ちすぎて管理が大変」「災害時の備蓄をどうすればいい?」と悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください!
ミニマリストでもストックは必要?3つの理由
ミニマリストでもストックはあります。ではモノが少ないミニマリストでもストックが必要な3つの理由を紹介します。
- 「今すぐ必要なものがない」状態を防ぐため
- 「買い物の回数を減らし、時間を有効活用するため」
- 「災害時や緊急時の備えとして」
①「今すぐ必要なものがない」状態を防ぐため
ミニマリストだからといって、何もストックしない=必要なときに困るという状況は避けたいもの。
例えば、以下のような場面に心当たりはありませんか?
- トイレットペーパーを切らして、急いで買いに行かなければならない
- 料理をしようと思ったら、調味料が足りなくて作れない
- 体調が悪いときに限って、常備薬がない
こうした状況が頻繁に起こると、ミニマリストの「快適な暮らしを目指す」という本来の目的とは逆効果になります。
「必要なときに必要なものがある」という安心感は、ストックを適度に持つことで生まれます。
②「買い物の回数を減らし、時間を有効活用するため」
ストックを全く持たないと、消耗品がなくなるたびに買い物に行く必要があります。
例えば
- 仕事や家事の合間に何度も買い物に行くのは手間
- 「何が必要だったか」を毎回考えるのは疲れる
- 買い物の回数が増えると、余計な出費が増える
特に忙しい現代人にとって、「買い物の頻度を減らす」ことは、時間の節約にもつながります。
ミニマリストは「物を持ちすぎないこと」にこだわりますが、「快適な暮らし」を送るためには、必要なものを適切に備えておくことも大切です。
③「災害時や緊急時の備えとして」
日本は地震や台風などの自然災害が多い国。ミニマリストでも最低限の防災ストックは必要です。
備えの例
- 水や非常食のストックは2〜3日分は確保する
- 停電時に備えて、モバイルバッテリーや懐中電灯を準備
- 必要最低限の薬や救急用品を備える
また、災害時には「物がないこと」自体がストレスになります。
備蓄をしておくことで、緊急時でも落ち着いて行動できるようになります。
ミニマリストの本質は「何も持たない」ことではなく、「必要なものを必要な分だけ持つこと」です。
ストックも同じように、最適な量を見極めることが大切です。
私の場合は、コロナに罹った時に3日分ストックだけで困った経験があるので、1週間分のストックをしています。
ミニマリストのための「必要最低限のストック」リスト
ミニマリストだからといって、「ストックを一切持たない」というわけではありません。
必要なものが足りずに困るのは避けたいですが、かといって、不要なストックを増やすと管理の手間が増え、生活の快適さが損なわれます。
そこで、「最小限だけど、必要なときに困らない」ストックリストを詳しく解説します。
ここでは、「日常必需品」「食品ストック」「防災ストック」 の3つに分け、それぞれの適切な量や管理方法について深掘りします。
そしてストック例は一人暮らしを基準にしているので、複数人で住まわれているかたは、調整してください。
🟢 日用品のストック(毎日使うもの)
日用品は、「すぐに手に入らないと困るもの」を中心にストックします。
ただし、持ちすぎると収納スペースを圧迫するため、「1つ使い切ったら次を買う」というルールを設けるのがポイントです。
- トイレットペーパー・ティッシュ・キッチンペーパー
- シャンプー・ボディソープ・洗顔料
- 洗剤類(食器用・洗濯用・掃除用)
- 歯磨き粉・歯ブラシ・カミソリ
① トイレットペーパー・ティッシュ・キッチンペーパー
推奨ストック量:トイレットペーパー(4〜6ロール)、ティッシュ(2箱)、キッチンペーパー(1ロール)
管理のコツ:最後の1つを開封したら補充する「ラスト1ルール」
② シャンプー・ボディソープ・洗顔料
推奨ストック量:使用中のもの+詰め替え1回分
管理のコツ:「次を買うタイミング」を決める(例:半分以下になったら購入)
③ 洗剤類(食器用・洗濯用・掃除用)
推奨ストック量:各1本+詰め替え1回分
管理のコツ:「多用途に使えるものを選ぶ」とストックを減らせる(例:クエン酸・重曹・セスキ炭酸ソーダ)
④ 歯磨き粉・歯ブラシ・カミソリ
推奨ストック量:歯磨き粉1本+予備1本、歯ブラシ(3ヶ月ごとに交換)、カミソリ(替え刃2〜3個)
管理のコツ:消耗品は「定期的に交換する習慣」をつける
🟢 食品のストック(最低限の備蓄)
食品のストックは、「普段の食生活+非常時の備え」を兼ねた「ローリングストック」が基本です。
- 「普段食べるもの」を余分にストックし、定期的に使いながら補充する
- 「保存が効く&すぐに食べられるもの」を優先する
① 主食(長期保存が可能なもの)
- 米(2〜4kg):ミニマリストなら、週1回の炊飯ペースで1ヶ月分が目安
- パスタ・乾麺(2〜3袋):簡単に調理できる&長期保存可能
- オートミール(1袋):栄養価が高く、朝食代わりにもなる
② 保存の効くおかず
- 缶詰(ツナ・サバ・トマト・豆類):料理のアレンジができ、保存期間が長い
- レトルト食品(カレー・スープ):温めるだけで食べられるものを2〜3食分
- 冷凍食品(野菜・肉・魚):必要なときにすぐ調理できるものを少量
③ 調味料(基本セット+ミニマル調味料)
- 基本の調味料:塩・醤油・砂糖・酢・味噌・油(少量サイズでストック)
- ミニマル調味料の例:オリーブオイル+醤油+味噌で多くの料理が作れる
④ 飲み物(非常時にも使える)
- 水(ペットボトル2〜3本 or 浄水器):断水時にも対応できるようにする
- コーヒー・紅茶・ハーブティー:リラックスできる飲み物は欠かさない
⑤ おやつ・間食(少量の楽しみ)
- ナッツ・ドライフルーツ:健康的&保存が効く
- チョコレート・ビスケット:非常時にもリラックスできるものを少しだけ
防災ストック(災害時・非常時のための備蓄)
ミニマリストでも、最低限の防災備蓄は必要です。
ただし、「必要以上に持ちすぎない」ために、用途を考えたシンプルな防災セットを準備しましょう。
① 非常食・飲料水
- 水(2L×6本=12L以上):最低3日分の飲料水を確保
- 非常食(レトルトご飯・フリーズドライ味噌汁・カップ麺):すぐに食べられるものを3日分
② 衛生用品・簡易トイレ
- ウェットティッシュ・アルコール消毒:手洗いができないときの必需品
- 簡易トイレ(3日分):断水時に役立つ
③ 停電・通信対策
- モバイルバッテリー(スマホ充電用)
- 懐中電灯・ランタン(電池式 or ソーラー充電)
④ 常備薬・救急用品
- 風邪薬・鎮痛剤・胃腸薬(使用期限を定期的に確認)
- 絆創膏・消毒液(ケガをしたときの応急処置用)
ミニマリスト流ストック管理5つのポイント
ミニマリストでも 「必要最低限のストック」 は確保するべきですが、むやみに持ちすぎると管理の手間が増え、ミニマリズムの本質である 「シンプルで快適な暮らし」 が損なわれてしまいます。
そこで重要なのが、「持ちすぎずに、必要なときに困らない」ためのストック管理の工夫です。
ここでは、ミニマリスト流のストック管理を実践するための5つのポイント を深掘りして解説します。
① 収納スペースを決める|「ここに入る分だけ」と決めて、それ以上増やさない
ストックが増えすぎてしまう最大の原因は、「無制限に持とうとすること」です。
そこで、あらかじめ 「このスペースに収まる分だけ」とルールを決めることで、自然と管理しやすくなります。
実践方法
ストック専用の収納を決める
「この引き出しに収まる分だけ」 など、物理的な制約を作ることで無駄なストックを防ぐ。
カテゴリーごとに収納場所を分ける
例
日用品 → 洗面所の収納スペース
食品ストック → キッチンの一角
防災備蓄 → クローゼットの一部
収納ケース・ボックスを活用する
「ケース1つ分だけ持つ」 ルールを決めると、溢れない仕組みができる。
例:トイレットペーパーは収納ボックス1つ分だけ、調味料はカゴ1つ分だけ
こうすると管理が楽になる!
- 収納スペースが決まっていると、それ以上増えないので「持ちすぎ」を防げる
- 必要なものが どこにあるか一目で分かる ようになり、探し物のストレスがなくなる
- 「足りなくなる前に補充する習慣」 がつく
② 使ったら補充する「ラスト1ルール」|補充のタイミングを決める
「ストックがなくなってから補充する」と、いざというときに困ることがあります。
しかし、必要以上にストックを増やしたくないミニマリストにとって、買いだめは避けたいところ。
そこで役立つのが 「ラスト1ルール」 です。
ラスト1ルールとは?
最後の1つを開封したタイミングで補充する ルールを決めること。
- 「トイレットペーパーの最後の1ロールを開封したら、次を買う」
- 「シャンプーの詰め替え用を開けたら、次を買う」
実践方法
日用品ごとに「ラスト1」の基準を決める
- トイレットペーパーは「最後の1ロール」
- 歯磨き粉は「最後の1本」
- 洗剤類は「最後の詰め替えパック」
メモアプリやリマインダーで管理する
「最後の1つを開封したらメモする」「週に1回チェックする習慣を作る」
スマホで買い物リストを作る
ストックが少なくなったら、すぐにスマホのメモやアプリに追加する
こうすると管理が楽になる!
- 「在庫がゼロになる前に補充する」ので、買い忘れがなくなる
- 不必要なストックが増えないので、収納スペースがスッキリする
- 買いだめしなくても、常に必要な分だけ持っている安心感がある
③ ストックは「汎用性のあるもの」を選ぶ|1つで何役もこなせるものを持つ
ミニマリストは、「たくさんの種類を持つ」のではなく 「1つで何役もこなせるものを選ぶ」 ことで、ストックの管理をシンプルにしています。
例えば、用途が広いアイテムを選ぶことで、持つ種類を減らしつつ、必要な機能を確保する ことができます。
汎用性のあるストックの例
- オリーブオイル(調理用+サラダドレッシング+パンに塗る)
- クエン酸(掃除+水垢除去+消臭+食品添加)
- 無添加石鹸(手洗い+洗顔+食器洗い+洗濯)
- マルチツール(ハサミ+ナイフ+ドライバーが一体化した道具)
実践方法
- 「このアイテムは他にどんな使い道があるか?」を考えてから購入する
- できるだけ「1つで多用途に使えるもの」を選ぶ
- 同じ用途のものを複数持たない(例:掃除洗剤は1本に統一)
こうすると管理が楽になる!
- 持ち物の種類が減るので、収納がスッキリする
- 同じ用途のアイテムを複数持たなくていいので、ストックの管理がシンプルになる
- 「買うもの」が減るので、無駄遣いも減る
④ 「消費サイクル」を決めて、定期的に見直す|使いきれないストックを防ぐ
ミニマリストでも「防災用」などのストックは持つべきですが、使い切れずに放置すると無駄になってしまう ことがあります。
そのため、定期的にストックを見直し、古くなる前に使う ことが重要です。
実践方法
✔ 「賞味期限チェック日」を決める
毎月1日、年に2回、などストックを見直す日を決めておく
ローリングストックを実践する
「古いものから使い、使った分だけ補充する」
期限切れが近いものは優先的に使う
食品・医薬品・電池などは消費期限をチェック
こうすると管理が楽になる!
- 「いざ使おうとしたら期限切れ…」を防げる
- 必要以上にストックを増やさなくなる
- 定期的に見直すことで、持ちすぎを防ぐ
⑤ 買いだめしない習慣をつける|「本当に今必要か?」を考える
ストックを増やしすぎる原因のひとつが、「とりあえず買っておこう」という習慣です。
しかし、実際には 「今すぐ必要ないもの」を買い込んでしまい、収納スペースを圧迫している ことがよくあります。
🟢 実践方法
- 「今、本当に必要?」を3回自問する
- セール品・まとめ買いに流されない(安さよりも、必要な量を優先)
- 「1つ買ったら1つ手放す」ルールを作る
🟢 こうすると管理が楽になる!
- 無駄な買い物が減る
- 「足りなくなる前に買う」習慣がつく
まとめ|ミニマリスト流ストック管理の極意
- 収納スペースを決めて、それ以上増やさない
- 「ラスト1ルール」で補充のタイミングを管理する
- 「汎用性のあるアイテム」を選び、ストックの種類を減らす
- 定期的に消費サイクルを見直し、期限切れを防ぐ
- 「本当に必要か?」を考え、買いだめをしない習慣をつける
この5つのポイントを意識することで、ミニマリストでも快適にストックを管理できる ようになります!
まとめ|ミニマリストでも適切なストックは必要!
- ミニマリストでも「必要最低限のストック」を持つことで、快適な生活と緊急時の安心感が得られる
- 「今すぐ必要なものがない」ストレスを防ぐために、日用品や食品を適度にストック
- 持ちすぎない工夫として、「使い切るサイクル」を決め、収納スペースに余白を作る
- 汎用性の高いものを選び、シンプルに管理する
ミニマリストのストック管理を取り入れて、快適で無駄のない暮らしを実践していきましょう!