自分の気持ちがわからない人へ:価値観を見つける5つの質問と具体的な方法

「なんとなくモヤモヤする…」「自分が何を大切にしたいのかわからない…」
そんなふうに感じることはありませんか?

忙しい毎日の中で、私たちは目の前のことに追われ、自分の気持ちや価値観に目を向ける時間を失いがちです。
その結果、自分が何を望んでいるのか、本当に何を大切にしたいのかがわからなくなることも。

この記事では、そんな悩みを解消するために、価値観を見つける5つの質問と具体的な方法をご紹介します。
一緒に、自分の気持ちと向き合う時間を作りましょう!

目次

なぜ自分の気持ちがわからなくなるのか?

まず、自分の気持ちがわからなくなる理由を整理してみましょう。

自分の気持ちがわからなく理由3選
  1. 忙しさで立ち止まる時間がない
    • 現代社会では、やるべきことが多すぎて、自分自身と向き合う時間が不足しています。
  2. 他人の期待に応えようとしすぎている
    • 「周りの期待に応えること」を優先しすぎると、自分の本音を見失いがちです。
  3. 大きな出来事に限定して考えてしまう
    • 価値観や気持ちを探すとき、大きな出来事や特別な経験に限定してしまうと、自分の日常の中にある大切なヒントを見逃してしまいます。

価値観を見つけるための5つの質問

ここからは、価値観を見つけるための具体的な質問をご紹介します。小さなことから考えることで、気づきやすくなります。

① 最近、少しでも楽しい・ホッとした瞬間はありましたか?

日常の中にある小さな喜びや安らぎの瞬間に焦点を当てることで、価値観のヒントが見えてきます。

  • 具体例
    • 「朝のコーヒーを飲んでほっと一息ついた瞬間」価値観:癒し、自己ケア
    • 「友人と笑い合った時間」価値観:つながり、楽しさ

掘り下げる質問

  • 「なぜそれが楽しい・ホッとしたのか?」
    • 例:「一人の時間が取れてリラックスできた」「友人と共有する時間が心地よかったから」

② 今、心地よい・安心する瞬間は何ですか?

過去ではなく「今」に焦点を当てることで、現時点での自分の価値観が浮かび上がります。

  • 具体例
    • 「夜に静かに本を読んでいる時間」価値観:静寂、知識
    • 「家族と一緒に食卓を囲む時間」価値観:愛情、つながり

掘り下げる質問

  • 「その安心感はどこから来ているのか?」
    • 例:「静かな環境が心を落ち着かせる」「家族との絆が温かさを感じさせる」

③ これまでに人から感謝された経験はありますか?

他人からの感謝は、自分が得意とすることや大切にしている価値観を映し出します。

  • 具体例
    • 「友人の相談に乗ったときに感謝された」価値観:助け合い、共感
    • 「チームで作業を手伝ったことで感謝された」価値観:協力、サポート

掘り下げる質問

  • 「なぜその経験が嬉しかったのか?」
    • 例:「人の役に立つことが自分の喜びだから」「他人から認められると自信が持てるから」

④ 人を見て『素敵だな』と感じた瞬間は?

他人への憧れや尊敬は、自分が追求したい価値観や目標を示しています。

  • 具体例
  • 「自由に世界を旅している人」価値観:自由、冒険
  • 「困難に立ち向かう姿勢が強い人」価値観:挑戦、自己成長

掘り下げる質問

  • 「なぜその人や行動が素敵だと思ったのか?」
    • 例:「自分も自由な生き方をしたいから」「逆境でも諦めない強さに憧れるから」

フィクションの人でも構いませんので、素敵だと感じた瞬間を書き出してください。

『素敵だな』と感じた瞬間がわからない人へのアドバイス

無理に深掘りしない

  • 「素敵だな」と感じる瞬間が浮かばない場合、その人は他者への憧れや感動を日常で意識していない可能性があります。
  • その場合、「素敵」とは異なる感覚や価値観の軸を持っている可能性があります。
    → 例えば、自分の内面的な感覚を重視しているなど。

この状態では、「人ではなく自分」を起点にした質問を投げかける方が効果的です。

別の質問に置き換える

「素敵だな」を探る代わりに、以下のような質問に置き換えてみてください。

質問例

  1. 「どんな生き方やライフスタイルに憧れますか?」
    • 特定の人でなくても、自由に旅をしている人や、自然に囲まれた生活を送る人への憧れなど、抽象的なイメージを考える。
  2. 「どんな行動を見ると『すごい』と思いますか?」
    • 「素敵だな」と感じるのが難しい場合、「すごい」「尊敬できる」など別の感情を引き出す。
  3. 「どんな場面で感動を覚えますか?」
    • 映画や本、ドラマの中で感動した瞬間を思い出すと、心が動くポイントが見えてきます。

人以外を対象に広げる

「素敵だな」という感覚が他人に向かない場合、物や出来事を起点に考えるのも効果的です。

質問例

  1. 「どんな風景や場所に魅力を感じますか?」
    → 美しい景色や落ち着ける空間に価値観が現れることがあります。
  2. 「どんな作品(映画・音楽・絵)に感動しますか?」
    → 自分が大切にしているテーマや価値観が表れます。
  3. 「どんな言葉や名言に心が動きますか?」
    → 自分が共感するメッセージに価値観のヒントが隠れています。

感情を細分化してみる

「素敵だな」と感じることがない場合、他の感情を探ってみるのも効果的です。

  • 感情のリストから探す
    • 「羨ましい」
    • 「尊敬する」
    • 「感動する」
    • 「面白い」
    • 「心地いい」

  • 「心地よい空気感の人に会ったとき」 → 価値観:穏やかさ、安心感
  • 「尊敬できるリーダーシップを見たとき」 → 価値観:責任感、行動力

自分の行動や生き方に焦点を当てる

「他人のことはわからない」という場合、自分の行動や生き方に焦点を当てて考えることで、価値観を探るヒントが得られることがあります。

質問例

  • 「自分が誰かに何かをしたとき、満たされた気持ちになった瞬間は?」
    → 他者への影響が自分の価値観に結びつく場合があります。
  • 「自分がこれまで頑張ったことの中で誇れることは?」
    → 自分が追求してきたものから価値観を見つける。

人の行動をヒントに探る

「人を見て素敵だと感じない」場合でも、他人の行動をヒントに探る方法があります。

質問例

  • 「誰かの行動で、『自分もこうなりたい』と思ったことはありますか?」
    • 例:「あの人のリーダーシップは見習いたい」といった感覚。
  • 「誰かの何気ない言葉や態度で救われた経験は?」
    • 例:「丁寧な気遣いが心に残った」 → 価値観:思いやり、優しさ

思い浮かばない自分を受け入れる

何をしても思い浮かばない場合、それはその人の現時点での感情状態や過去の体験に根ざしている可能性があります。
無理に探そうとせず、別の視点や方法を試して、時間をかけて少しずつ掘り下げていくことが重要です。

まとめ:柔軟にアプローチを変える
  • 角度を変える質問:「素敵だな」以外の感覚や場面に着目する。
  • 人以外を対象にする:景色や作品など、感動を覚えるものを探す。
  • 自分の行動や感情に目を向ける:自己理解を深める質問に切り替える。

人それぞれのペースがありますので、焦らず、今の自分にとって答えやすい方法を選ぶのがおすすめです!

⑤ その気持ちはなぜ?を3回繰り返して深掘りする

「なぜ?」を繰り返すことで、表面的な答えから価値観の核心に迫ります。

具体例

  • なぜ?:「自分を受け入れてもらえることで心が落ち着くから」
    価値観:安心感、つながり返すことで本質に近づけます。
    • 答え:「友人と話していて楽しかった」
      • なぜ?:「気兼ねなく話せたから」
        • なぜ?:「本音を言える関係が安心できるから」

なぜ?を深堀できない時の6つのポイント

なぜ?と言われても思い浮かばない時ってありますよね。そういう時は、別の視点を以て考えてみるのもオススメです

深堀できない時に意識する6つの視点
  1. 質問を変える:「どんな場面を思い出す?」「その気持ちが続くとどうなる?」
  2. 具体例を参考にする:例を見て「自分はこれに近い」と気づく。
  3. 時間を置く:頭をクリアにして再挑戦する。
  4. 他人の視点を借りる:フィードバックを受けて気づきを得る。
  5. 5W1Hフレームを使う:気持ちを分解して考える。
  6. 視覚的なツールを使う:感情カードやマインドマップで思考を補助する。

ポイント1. 質問の角度を変える

「なぜ?」では行き詰まりやすい場合、以下のような質問に置き換えることで思考が進むことがあります。

具体例

  1. 「その気持ちはどんな出来事や場面を思い出させますか?」
    • 例:「友人と話していて楽しかった」
      → 「以前にも似たような状況があったとしたら、それはどんな場面ですか?」
  2. 「その気持ちが続くと、どんな状態が理想だと思いますか?」
    • 例:「自由に旅をしている人が羨ましい」
      → 「自分がそのように自由な時間を持てるとしたら、何をしたいですか?」
  3. 「もしその気持ちがなかったら、どんな気分になりますか?」
    • 例:「本音を言える関係が安心する」
      → 「本音を言えない状況だったら、どんな気分になると思いますか?」

ポイント2. 言葉に詰まったら例を参考にする

具体的な例を提示すると、自分の中で「これに近い」と思える感情を見つけやすくなります。

例を活用した深掘り

  • 「その気持ちが生まれる背景に、こんな要素がありませんか?」
    • 安心感がある → 「信頼関係」や「受け入れられること」
    • 楽しいと感じる → 「つながり」「共感」「共有する喜び」

これにより、自分の気持ちと似ている状況や要素を確認しやすくなります。

ポイント3. 時間を置いて再挑戦する

深掘りがうまくいかない場合、頭が疲れている、または考えが整理されていない可能性があります。

そのときは、以下のような方法を試してください:

  • 書き出した内容を見直すために1日置く
  • 違う質問(例:「今、楽しいと思えることは何か?」)から再スタートする。

ポイント4. 他人の視点を借りる

自分だけでは気づけないことを、信頼できる人に聞いてみるのも効果的です。

  • 「私がこう感じるのはなぜだと思う?」
  • 「こういう時の自分の反応ってどう見える?」

他人のフィードバックを参考にすることで、新しい視点が得られることがあります。

ポイント5. 「なぜ?」以外の深掘りフレームを使う

「なぜ?」の代わりに、以下のフレームワークを活用すると、思考が整理しやすくなります。

5W1Hフレーム

  • What(何を感じた?)
  • When(いつその感情が起きた?)
  • Where(どこで感じた?)
  • Who(誰との関係で感じた?)
  • Why(なぜその感情が生まれた?)
  • How(その感情にどう対応したい?)

この形式で書き出すと、気持ちを分解して整理しやすくなります。

ポイント6. 感情を言葉にするのが難しい場合の工夫

「感情を言葉で表現することが苦手」と感じる人には、視覚的なアプローチや補助的なツールが有効です。

感情カードやリストを使う

  • 「嬉しい」「悲しい」「不安」「安心」などの感情をリスト化したカードや表を見ながら、「今の気持ちはどれに近いか?」を選ぶ。
    → 感情を具体化する助けになります。

マインドマップを活用

  • 中心に「自分の気持ち」を書き、そこから関連する言葉を広げることで深掘りを進めます。

私は辞書を引いて近い言葉を選ぶ形を使いました。

    価値観を見つけたらどう活用する?

    価値観を見つけただけでは、まだ人生の道しるべとして十分ではありません。
    大切なのは、それを日常の行動や選択に活かすことです。以下のステップを参考にして、見つけた価値観を自分らしい生き方に繋げていきましょう。

    1. 価値観を「日常の行動」に落とし込む

    見つけた価値観を実際の生活に取り入れることで、日々の満足感が高まります。
    以下の例を参考に、自分が「大切にしたいこと」に沿った行動を考えてみてください。

    例:価値観を行動に変える方法

    • 価値観:自由 → 「週末に予定を詰め込まず、自由な時間を作る」
    • 価値観:成長 → 「月に1冊、自分が興味を持つ本を読む」
    • 価値観:つながり → 「週に1回、友人や家族と過ごす時間を作る」

    2. 選択に迷ったときの「指針」として活用する

    人生の選択肢に迷ったとき、価値観を基準にすると、決断がスムーズになります。
    以下のプロセスを試してみてください

    価値観を使った選択のプロセス

    1. 自分の価値観を思い出す:「この選択は、自分の価値観に沿っているか?」
    2. 具体的に照らし合わせる:「この選択をしたら、自由・成長・つながりが満たされるか?」
    3. 違和感がある場合:「価値観に合わない部分をどう調整できるか?」

    例:転職の決断

    • 価値観:成長 → 「この職場で学べることは何か?」
    • 価値観:自由 → 「働き方の柔軟性は確保されているか?」

    3. 長期的な目標や夢を描くための基盤にする

    価値観は、あなたの人生の「土台」となるものです。
    長期的な目標を立てるときにも、価値観を基にすることで、ブレない計画を立てることができます。

    価値観を基にした目標設定の例

    • 価値観:貢献 → 「地域のボランティア活動に参加する」
    • 価値観:創造 → 「自分の作品を発表する機会を作る」
    • 価値観:健康 → 「毎日30分の運動を続ける」

    4. 人間関係の質を向上させる

    価値観を理解することで、自分に合った人間関係を築くことができます。
    また、自分の価値観を共有したり、他人の価値観を尊重することで、関係性がより深まります。

    人間関係での活用例

    • 価値観:つながり → 「友人や家族との定期的な交流を大切にする」
    • 価値観:共感 → 「相手の価値観や気持ちに耳を傾ける時間を作る」

    5. 日々の習慣や小さな選択に活かす

    価値観は、大きな選択だけでなく、日々の習慣や小さな選択にも活かせます。
    「これが自分にとって本当に大切なものか?」を基準にすることで、余計なストレスを減らし、満足感を高めることができます。

    例:日常の習慣への応用

    • 価値観:シンプルさ → 「不要な物や予定を減らす」
    • 価値観:自己ケア → 「毎晩5分、自分を振り返る時間を作る」
    • 価値観:感謝 → 「毎日寝る前に、感謝することを1つ書き出す」

    6. 振り返りとアップデートを定期的に行う

    価値観は時間や経験とともに変化することがあります。
    月に1度や半年に1度、自分の価値観を見直す時間を持つことで、常に今の自分に合った選択ができます。

    価値観の振り返り例

    • 「最近、大切にできている価値観は何か?」
    • 「逆に軽視してしまった価値観はないか?」
    • 「今後、もっと大切にしたい価値観は何か?」

    1. 価値観リストを作成する
      • 書き出した価値観を、見やすい場所に貼っておく。
    2. 毎朝、自分の価値観を意識する時間を取る
      • 「今日の行動が価値観に沿っているか」を確認する。
    3. 定期的に価値観を振り返るルーティンを作る
      • 月に1回、価値観と行動の一致度をチェックする時間を持つ。

    まとめ:小さな気づきから自分の価値観を知ろう

    忙しい日々の中でも、1日数分だけ、自分の気持ちに耳を傾けてみましょう。
    5つの質問を通じて、あなたが本当に大切にしているものが見えてくるはずです。

    今日から1つの質問に答えてみませんか?

    「まずは1つ目の質問から取り組んでみましょう。紙とペンを用意して、自分の心と向き合う時間を作ることで、あなたの価値観が少しずつ明確になります。」

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